【新人職員】調査が楽しいと思えない時期をどう乗り切るか

調査が楽しくない時の乗り切り方 国家公務員
調査が楽しくない時の乗り切り方
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国税の職場では、調査こそが国税の仕事の中心だという意識を持つ人が多いと感じます。

その中で、調査事務に楽しさや面白さを感じられないというのは、かなりしんどい状況だと思います。

(年数を経ていけば、「むしろ調査事務以外の仕事の方がよっぽど重要なのではないか?」と思うことも多くなると思いますが、、、)

人によって、調査を楽しいと思えるようになるきっかけは違うと思います。

また、楽しいと思えない理由も人それぞれでしょう。

ですので、下記のやり方はあくまで何かのヒントになれば良いかなと思って書いてます。

突破口① 自分で不正が見込める事案を選定する

楽しいと思えない原因として、「結果を出せている実感が無い」場合があると思います。

「何か自分の努力が実って結果につながり、その結果がきちんと評価された経験」をすることで改善するのではないでしょうか。

このような経験が調査事務の中で起こると、調査に対する熱量が一気に高まります。

この経験を効率的に得られるのは、「自分で不正が見込める事案を選定」し、自ら統括官に「この事案をやらせてくださいと志願」し、実際に「結果を出して、評価される」ことです。

ここでいう「評価される」というのは、人事評価で高評価がつくことではなく(もちろんそれに越したことはないのですが)、周囲の自分を見る目が変わるということです。

一つや二つの事案でよい結果が出たからと言って、人事評価が大きく変わることはまれだと思います。もちろん、その事案の規模感などにもよりますが、人事評価は期待しないほうがその分がっかりしないで済むので。

ただ、統括官によっては、そこで調査が向いていると判断してくれ、次の人事異動で特調班などへの異動を上に打診してくれる可能性は十分に上がるでしょう(ただ、その統括官の人脈にも大きく左右されます)。

最終的に評価されなかったとしても、不正が見込める事案を選定した瞬間は、背筋に電流が走るような衝撃があるでしょう(少し大げさかもしれませんが・・・)。
まだ誰もその事案を見つけ出せていなかったわけですから、それは紛れもなく見つけた本人の手柄なわけです。

統括官から与えられた事案とはわけが違うので、準備調査をするにしても気持ちの入り方が違います。

実際に着手し、想定通りの不正を把握できたら、その日は嬉しさや充実感でとても満たされた気持ちになると思います。

この経験をすることで、「調査は楽しい」という感覚が生まれるのではないでしょうか。

上記は私自身の実体験ベースの話でもありますが、私の周囲の同僚たちの中にも、同じような経験をして、「明らかにやる気が上がっているな」という姿を何度か目にしました。

突破口② 仕事以外の興味関心を持って調査する

例えば、個人的に興味のある業種や、将来転職したいと思っている業種など調査に行くということです(もちろん周囲には悟られないようにです)。

職務専念義務の観点から、あくまで仕事以外の興味関心は、あからさまに表に出ないようにしたいところです…

しかし、いろんな視点を持って調査すること自体はとても重要です。

社長や個人事業主と同じように、ビジネスの視点を持ってみると、新たな発見や疑問点が得られると思います。

また、いつか自分が退職後にこの事業をすることになったら… とか、この会社に就職することになったらとかそういう目で見れば、事業のどの部分の利益率が一番良いのかとか、どの時期が一番売上が良くて、その要因は何なのかとか、いろんな数字も頭に入りやすくなります。それによって、異常値に気付きやすくもなるでしょう。

新人の内は自分が定年まで勤めるものだと漠然と考えている人も多いですが、実際、人事異動や結婚、出産、子供を持つとか、何がきっかけで気持ちが変わるかわかりません。

人事異動で不運にも人間関係に恵まれなければ、その事務年度の1年間も持たない可能性は十分にあります。

異動して、自分に合わない仕事をすることになるかもしれません。

自身のキャリアプランを考える上でも、日頃から、他の業種に関心を持っておくことは大事です。

いざしんどくなった時には、何も考えられなくなっているものです。

上記をやってみても上手くいかない場合

調査部門以外に異動する

内部事務や審理系とか、国税組織には調査意外にも仕事はたくさんあります。

調査以外の仕事がしたいと希望を出すのも良いと思います。

調査部門にいると忘れがちですが、内部事務もとても重要です。(私見ですが)調査部門とは違う種類の大変さがあります。

調査が楽しくないなら、他に適性があるのかもしれません。

転職する

場合によっては転職するのも良いと思います。

アメリカの話を持ち出して恐縮ですが、アメリカでは、20代のうちに何度も転職するのが普通とのこと。

転職ブームという言葉が出てきたように、近年では、日本もだんだんと転職が当たり前になってきています。

確かに公務員という仕事は、金銭的には超安定していますから、それを手放すのはとても惜しいと思う人も多いでしょう。

ただ、金銭的に安定していても、精神的に安定していなければ、いずれ限界が来ると思います。

そもそも、金銭的安定を求める動機は、「その方が精神的に安定しそうだから」ではないでしょうか?

それなのに、自分に合わない仕事をして精神不安定な状態を続けているのなら、その仕事は変えるべきではありませんか?

限界が来る前に行動しておく方が選択肢が増えます。

育児休業を取得する(タイミングが合えば)

もし子供を授かっているなら、育休を(できれば1年間)取得してみるのが良いでしょう。

出産するまでも大変ですし、育児も大変ですが、しばらく仕事から離れることで、仕事以外のことを考える余裕が生まれます。

週5日働いていると、脳のリソースが仕事の「あれをしないと」「これもしないと」で殆ど埋められていたことに気が付くと思います。

育児休業で長期間仕事から離れると、新たな気づきがあると思います。あと、子どもが生まれて価値観が変わる人も多いと思います。

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